我が家で長らく風呂用タブレットとして活躍したSONYのXperia Z4 Tablet。
10インチ級の防水タブレットとしては、同ソニー製の従来機であるXperia Z2 Tabletぐらいしか競合がなかったと記憶しています。
そんなZ4 Tablet、悲しいことに先日ディスプレイの応答がなくなりました。壊れ方からしてどこかから浸水した模様。
壊れたこと自体は非常に悲しく残念なのですが、浴槽のヘリから床に落としたり、浴槽に落としてお湯につかったり、洗剤だらけになったりシャワーで洗ったりとメーカーが想定するよりもかなりハードな環境で3年以上利用してきたので、遂に壊れたか…と諦めの思いと、今までありがとうと感謝しかありません。
しかし、それまで風呂といったらタブレットがあって当たり前の生活だった反動から、風呂自体億劫になってしまいました。
1人でゆっくりYoutubeやHuluで動画鑑賞、楽天マガジンで雑誌の流し読みができる貴重な時間だったのに!
さすがに、2015年生まれのAndroid機を修理してまで使う気にならず、何か適当な防水タブレットがないかと探したりもしましたが、10インチの防水タブレットって驚くほど選択肢がない。
というか、風呂でも使う想定で防水規格とかを調べていくと、Z4 Tablet以外の選択肢がない。
このサイズの防水タブレットって私を始め一定の需要があると思っていたのですが、もしかしてそうでもないのでしょうか。皆さん風呂入っているときは何をやっているのか。
そんな生活で数カ月過ぎた2020年の3月頃、何気なくガジェットニュースを見ていると、docomoのd-tabとして10インチ防水タブレットの今夏発売ニュースが目に入りました。
お風呂用タブレット難民にとってはこれ以上なく嬉しいニュース。今夏とか言わず今すぐ欲しい。
今回は、d-41A発売を待ちきれない私がお風呂用防水タブレットに期待することをXperia Z4 Tablet利用経験と比較しながらつらつらとまとめようと思います。
お風呂用タブレットに必要な性能
冒頭感謝とか述べていましたが、人間欲深いもので思い返せばZ4 Tabletにも不満があったんですよね。
改めて快適にお風呂用タブレットを利用するにあたり重要だと考えるポイントをまとめます。
防水性は当たり前なので触れません。防水性能IPX5/8は絶対条件です。
1. 画面サイズは10インチ以上
以前、8インチ弱の防水タブレットの名機、Xperia Z3 Tablet Compact も所持していました(こいつも故障でリタイアとなったんですが)。
で、8インチでもお風呂で使えそうに思うんですが、やっぱりダメなんです。
一度でも10インチを使ってしまうと、8インチで見たときにめちゃくちゃ小さく感じる。
リビングのテレビと同じです。50インチでけーとおもっていても、55インチとか60インチ使い始めると途端にしょぼく見えるアレ。
湯船につかりながらYoutubeとか映画鑑賞とかやっていると、画面は少しでも大きい方がいい。
Android7.0からはマルチウインドウがサポートされていますので、10インチを横向きにおいて、左側でYoutubeを見ながら右側で雑誌を読むなんていう究極のだらけ方までできる。そう10インチならね。
こういう使い方は8インチじゃやっぱり厳しいわけですよ。
お風呂タブレットは大きすぎてもダメ
よそ様のお風呂がどうなっているかわからないのですが、お風呂タブレットの置き場ってだいたい浴槽のヘリになると思うんですよね。うちの場合はシリコン製のこんなのを使った浴槽のヘリ・壁際への設置が基本です。
セレブなお宅の風呂場にはタブレット置き場みたいな広めのスペースがあるのかもしれませんが、多分そういう家庭はそもそも壁にテレビ端末を埋め込むぐらいのことはやっていそうなので、結果的に大体のお風呂タブレットユーザーは我が家と同じような置き方のはず。
そして浴槽のヘリに置くことを考えるとタブレットが大きすぎるのも考え物な訳です。邪魔だし。
そもそも、10インチタブレットでさえ選択肢がほぼない状態ですのでそれ以上大きいサイズって業務用ですけど。パナソニックのTOUGHBOOKとか。倉庫で使う定番のやつね。
2. 数日間充電しなくても大丈夫な大容量のバッテリー
Xperia Z4 Tabletで不満があったのはコレ。まあ数年間利用してきてバッテリーがヘタってきていたのもあるかもしれないですが。
お風呂タブレットって充電が面倒なんですよ。
電池ないなーとかって、使っているときに気づくじゃないですか。
でも、防水タブレットといっても濡れたまま充電することはできない(スマホとかでコレが原因の不慮の事故も多いですよね)ので、使い終わってすぐ充電できないんです。
そうすると、次回使うときに高確率で充電忘れるんですよね。
今日は風呂でゆっくりするかーとか思っている日に限って、風呂沸かした後に充電ないじゃんって。
慌てて充電するも、あんまり待っていられないので途中で充電を中断する。後から妻が順番に入るときとかに「充電ないしー」とかで喧嘩になったりするわけです。
家庭平和のためにも、お風呂用タブレットのバッテリー容量は大きめがいい。
急速充電機能があれば、お風呂を沸かし始めてからでも間に合うかも
最近のスマホは急速充電機能が搭載されているものが一般的らしい。USB PDやらQualcommのQuick Chargeやら各社スマホメーカーオリジナルのあれこれやら。余談だが充電器側に急速充電機能を設けているものもありますね。私も愛用のAnkerであればPower IQとか。
こうした急速充電機能があれば、お風呂に入る直前に充電切れに気づいた場合でも一定レベルまで充電できて、タブレットの奪い合いからくる家庭不和は起こらないかも。
3. USB Type-C対応で充電ケーブルの一本化
micro USBは、2020年現在スマホをはじめとした端末界隈ではだいぶ絶滅してきたと感じるが、油断していると周辺機器(ワイヤレスイヤフォンなど)で平気な顔して登場してくることもある。
多種多用な充電ケーブルが部屋のあちこちから伸びていて嬉しい人はいないはず。
最近のスマホはもっぱらUSB-Cが標準になりつつあるので、これから導入するタブレットも同じ充電ケーブルを使いたい。今更micro USBケーブルを買いたくない。
あと、やっぱり充電するときにコネクタの裏表をいちいち確認したくない。
その他あったら嬉しい機能たち
Xperia Z4 Tabletになかった機能も含む形で。古い端末だからってのも入っています。
指紋認証による画面ロック解除
Xperiaパターンロック設定していなくても画面スワイプによるロック解除が必要でしたので。指でタッチするだけで画面ロックを解除したい。
大容量ストレージ。もしくは外部ストレージ(SDカード)対応
電子書籍を読んだりすると、ダウンロードした書籍データでストレージを結構消費します。
タブレットの性質上家族で共用することが多いと、利用者数分ダウンロードしておくことになります。書籍の好みとかも全然違うし。
都度データを整理したりするのも面倒なので128GBぐらい最初からあれば嬉しい。ダメならSDカード挿せるようにしてほしい。
d-41Aの性能を確認する
前置きが長くなりましたが、今夏発売のdtab、d-41Aの性能を確認していきます。
分かりやすくするためにXperia Z4 Tabletとの比較をする形で。
docomo公式サイト、およびSONY公式サイトを参考にさせていただきました。
d-41AとXperia Z4 Tabletカタログスペック比較
作成:2020年5月3日
製品名 | dtab:d-41A | Xperia Z4 Tablet:SGP712、他 |
メーカー | シャープ株式会社 | ソニー株式会社 |
本体色 | White, Black | White, Black |
SIM | nanoUSIM | キャリア版のみ nanoSIM |
5G対応 | – | – |
外形寸法(H×W×D) | 未定 | 約254mm×約167mm×約6.1mm |
質量 | 未定 | 約389g |
OS | Android 10 | Android 7.1.1 (最終アップデート) |
CPU | Snapdragon 665 2GHz + 1.6GHz オクタコア | Snapdragon 810 2GHz + 1.5GHz オクタコア |
RAM | 4GB | 3GB |
ROM | 64GB | 32GB |
外部メモリ最大対応容量 | microSDXC (512GB) | microSDXC (128GB) |
ディスプレイ | 約10.1インチ TFT | 約10.1インチ TFT |
ディスプレイ解像度 | WUXGA:1920×1200 | WQXGA:2560×1600 |
カメラ画素数(アウト) | 約800万 | 約810万 |
カメラ画素数(イン) | 約800万 | 約510万 |
バッテリー容量 | 6500mAh | 6000mAh |
Bluetooth | 5.0 | 4.1 |
防水性能 | IPX5/8 | IPX5/8 |
防塵性能 | IP6X | IP6X |
充電接続端子 | USB type-C | microUSB |
ワイヤレス充電 | – | – |
NFC | – | △(おサイフケータイ×) |
生体認証 | 指紋 | – |
d-41AはUSB type-C対応!最新OSも嬉しい
現時点で判明している情報として、USB type-C対応が発表されているのが嬉しい。バッテリーも6500mAhと、Z4 Tabletと比べると大型化しています。問題なのは電池持ちなので安心はできないですが。
あとは当たり前ですがAndroid10への対応もセキュリティ面の不安なくなるのが嬉しいですね。
決してハイエンドではないハードスペック
RAMは1GB増、ROMは倍増
Xperia Z4 Tabletと比べてRAMは3GBへと1GB増、ROMは32GBから64GBへ倍増と、携帯端末界隈でも年月が経ったのを感じます。
最新のハイエンドスマホと比べてしまうと決して大きくはない数字ですが、タブレットの使い方、特にお風呂用タブレットとして考れば十分に及第点ですROMはSDカードでサポートできますしね。
ディスプレイやアウトカメラのスペックダウン
ディスプレイの数字だけ見ると、解像度2560×1600から1920×1200と、2020年製のd-41Aより2015年製のXperia Z4 Tabletの方が高精細な模様。
映画とかを見る場合は高解像度の方が嬉しいですが、10インチの画面からしたらd-41Aのスペックでも充分すぎるので問題ないかと。
アウトカメラの画素数が減ったかわりにインカメラの性能が向上していたりします。お風呂用のタブレットのカメラを使うこと自体がほぼないので、私としては正直どうでもいい部分です。
キャリア端末なのがだるい
d-tab(d-41A)はシャープ製ですが販売はdocomoからです。
端末と回線の分離契約がどこまでできるようになっているかいまいち把握していないですが、回線契約はいらないから保証付きで端末のみ入手したいところ。
お風呂利用であれば基本的に自宅でのWi-Fi運用になるでSIMフリー化にはこだわりませんが、とにかく割高なキャリア回線契約だけは避けたいところ。
d-41Aの絶対的存在価値はアンダー5万の防水タブレットであること
公式サイトでは価格の確認ができません(2020年5月3日現在)でしたが、一説では直営店での税込価格が46,728円になるとの噂。
同じく10インチの防水タブレットの絶対王者、2015年製のXperia Z4 Tabletと比べると、5年の時間経過とともにユーザが求める部分のみを進化させたタブレットがd-tab(d-41A)といった印象です。
そもそもメーカーも異なるので進化という表現が適当かは置いておいて。
2020年5月現在、同価格帯での防水(IPX5/8)10インチタブレットはほかに選択肢がありませんので、お風呂でタブレットを導入しようと検討されている方は、d-tab(d-41A)を迷わず買いで良いのではないでしょうか。
風呂でのリラックスタイムに一日でも早くタブレットを再導入したい私は発売後に即買いすると思います。
購入次第レビュー記事を上げたいですね。
買って満足するタイプなので覚えていればですが。
コメント