DIYでLANケーブルとコンセントを作って壁内配線する【準備するもの一覧】

有線LANのDIY工具まとめデジタル機器
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リビングのテレビで動画配信サービスを見ているとたまに調子が悪い。

我が家は光回線を2階の一室へ引き込んでいます。
広くもない家なので1階含めてインターネットは全て無線LANです。

普段は電波強度自体に問題はなさそうだけど、ふとしたときに回線が途切れる。
いよいよ面倒臭くて避けてきた課題に取り組む時がきたようです。

2階に設置したルーターから1階へ向けて有線LAN環境をDIYする。
これぐらい簡単でしょと思っていましたが、いろいろ考える事があり思いのほか面倒くさい。

今回はDIYのために準備したものと選び方をまとめていきます。
実際にやってみて必要だったものも合わせてね。

実際にやってみた編はこちら。

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我が家のLAN・DIY計画

現状のネットワーク環境はこんな感じ。

自宅の有線LAN環境:DIY前

2階の1室のクローゼット内に光回線のONU。
同じメディアボックス内にNECの無線LANルーターを設置。

1階のリビングにはネットワーク機器が多数あるので念のため無線LANの中継器を置いてあります。

2階から1階リビングには建築時に設置されたCD管(空配管)を確認済。
なので今回のDIYでは空配管の中に有線LANケーブルを通すだけで良いはず。

自宅の有線LAN環境:DIY後
オレンジの部分を有線で通せば良い。他の部屋は余裕があったら。

メインの2階→1階のケーブルと、LANコンセント→中継器(アクセスポイント化)へのケーブル、中継器→テレビのケーブルの3本の予定。
こんなん簡単やろ~。

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自作用LANケーブルの選び方

はい。準備から全然簡単ではないです。
LANのケーブルだけでめちゃくちゃ種類がある

LANケーブルを買ったこと自体かなり久しぶりだったのでこんなに多いとは思わず。
必要とすること自体があまりないし、あっても在りモノ使ってからなー。

LANケーブルにはカテゴリがある

CAT5とかCAT6とか、CAT7とかね。聞いたことあるけど興味はない。。

CAT=カテゴリのことでLANケーブルの性能らしい。
後発のカテゴリほど性能も良いと。そして価格も高い。

2020年時点における家庭向け用途としては以下の4つがメインどころ。
左ほど性能が良い。(これより低性能もあるし高性能もあります)

CAT7CAT6A(6E)CAT6CAT5e
通信速度(bps)10G10G1G1G
伝送帯域(Hz)600M500M250M100M
価格目安(100m)見つけられず¥14000前後¥5300前後¥5100前後
価格は目安。2020年5月時点、自作用の単線100mの相場です(独自調べ)

LANケーブルカテゴリに設定されるGbps・MHzとは

それぞれのカテゴリに規格として設定される通信速度と伝送帯域によってLANケーブルの性能が決まるのは分かった。

で、通信速度とか伝送帯域ってなにって話。
色々調べた結果を超完結にまとめてさしあげます。

通信速度(bps)は道路の舗装の綺麗さ

通信速度と言うぐらいだから、今回の目的達成にコレが重要なのはわかる。

通信速度は、例えるなら道路の舗装の綺麗さだな。

LANケーブルの通信速度は道の綺麗さと同じ

コンクリートで綺麗に舗装されている道だったら、車はスピードが出しやすい。
反対に未舗装でがたがたの道の上はスピードが出にくい。

これが通信速度。

伝送帯域(Hz)は道路の幅

道が綺麗だったとしても、1車線だったら一度にさばける交通量は少ない。
伝送帯域=道路の幅が広ければ交通量は増える。大量の車がスムーズに通行できる。

LANケーブルの通信速度は道の広さと同じ

車をデータに、道路をLANケーブルに置き換えて考えれば良いのです。

ノイズを低減するシールドの有無がUTP・STP

UnshieldedTwistPair cableでUTP、ShieldedTwistPair cableでSTPらしい。
シールド(ケーブル内のアルミ被覆)があった方がノイズに強いと。まあそりゃそうだよね。

CAT6以下はUDP、CAT7以上はSTPが多いらしいです。
UDPであっても家庭で発生するノイズにはよっぽど耐性があると。

家庭のノイズっていうと電子レンジとかドライヤーとかかね。

単線・より線の違い

LANケーブルの構造は、

  • 銅線を組み合わせて芯線を作る
  • 芯線を組み合わせてLANケーブルになる

このうち、芯線を作る際の銅線が1本だと単線、細い銅線複数をより合わせて作るのがより線らしい。

単線のがケーブル自体が固く仕上がって通信の安定度も気持ち高い。
より線は柔らかい。より線でも安定度が気にならないものもある。

LANケーブルになった後の外観からは分からないので購入時に気を付けろと。
DIY向きなのは、空配管を通すときに扱いやすい単線みたい。

LAN延長DIY用途ならCAT6、単線、信頼できるメーカー

  • カテゴリが6以上は決定。
  • できるだけ性能のいい奴を選んでおけば間違いないですが性能が良ければ価格も高い。
  • 長さは30mもあれば十分。配管を通すときに邪魔になる両端のコネクタは自作する。
  • 空配管を通しやすいようにケーブルが固めの単線。

この条件で探してみたんですが、まず長さ30mの自作用ケーブルなんて売られてねーっす。

メルカリとかでちょくちょく先人者が使い残した余りが出品されては即売れの模様。

ということは反対に長めのケーブルを買って余ったら売ればいいってことですね。
最小単位が100mだったのでそれを買いました。一生分のLANケーブルを作れる気がする。

カテゴリはCAT6以上がおすすめってことぐらいしか情報がなかったんだけど、そもそもCAT6A(6E)のケーブルが高すぎるし種類も少ない
CAT7に至っては自作用を見つけられず。

よっぽど大丈夫だと思うけど最悪やり直せばいいの気持ちでCAT6で行きます。

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LANコネクタの選び方

LANケーブルだけでも選ぶの時間かかったのに。
ケーブル両端につけるコネクタについてもそこそこ考えることがあります。

この時点で相当だれてる。でも妻にDIYやると宣言したために後に引けず。

コネクタ

通常のLANケーブルのコネクタのこと。
インターネット用に使うケーブルのコネクタはRJ-45型というらしい。
同じようなコネクタでRJ-11型もある。これが固定電話に指すやつ。

LANケーブルとして加工するときは、RJ-45型オス型プラグってわけね。
ケーブルの規格(CAT6とか)に応じてコネクタにも種類があるので対応したものを選ぶこと。

我が家のメディアボックス側に繋ぐLANケーブルの端はこれで行きます。

まとめ売りで50個とかあるけどさすがに多すぎる。
失敗したときのことも考えて10個ぐらいで充分でないかい?って思ってましたが、実際にやってみると10個でぎりぎり。

失敗することがあるのと一緒に短めのLANケーブルを2,3本作ると10個使っちゃう勢いです。
私の場合は3本(1カ所はLANコンセントなので合計5カ所)に使って残り2個。

ケーブル長めに買って色々LAN敷こうと考えている場合は10個とは言わず20個はあると安心かもね。

ロードバーとは何か

加工する際にLANケーブルの芯線をつなぐ際のガイド。
これがあった方が加工がしやすい。

先人の教えでは、初心者はロードバー付きを使えとのこと。従います。

コンセント

電源のコンセントと同じようにLANケーブルが挿せるようにするやつ。
RJ-45型メス型プラグってわけ。

市販品でコンセント化するパーツが売っているのでそれを使う。

DIYやってみて思うのは、このコンセント恐ろしく簡単に端子処理ができる

ケーブル側の切断とか皮むきの工具はもちろん必要ですが、芯線だけ出してしまったら工具無しで接続できます。
全端子これにしたくなるぐらい簡単に加工できちゃう。
コネクタの処理本当に辛かったもん。

コンセントカバーにLANコンセント用の空いた口がない場合は新しいカバーも必要です。
うちの場合はもともと空いた口にプレートが被さっていたのでコンセントカバーはそのままでいけました。

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DIYに必要な工具

ケーブルを加工するために必要な工具。
全部セットになったDIYキットもあるみたい。

通線ワイヤー

空配管にLANケーブルを通す際に先に通しておく細いワイヤー。
LANケーブルより細く硬いから配管を通しやすい。

通線ワイヤーが通ったら、こいつにLANケーブルを巻き付けて引っ張ってしまえってことね。

そこそこ安いものだと2000円台からある模様。

スネークヘッドで通線ワイヤーが侵入しやすくなる

ワイヤーの一端に金属で剛性を持ちつつぐねぐねするやつ(スネークヘッド)がついていると、入線作業がスムーズになります。

通線ワイヤーは長すぎNG

大は小を兼ねると言いますがワイヤーは長すぎNG。マジで面倒くさいです。

本線を入線する反対の場所(我が家の場合は1階)から通線ワイヤーを入れる場合は大して気にならないのですが、2階から1階に下ろしたい場合とかで通線ワイヤーを入線する方向が本線入線と同じ方向になる場合が面倒。

私は30mの通線ワイヤーを買いましたが、空配管が15m前後しかなかったようで残りの15mを通すのが大変。
ワイヤー自体に剛性があるので入れる時も絡まって大変だし出した先でもとぐろを巻いた蛇みたいな状態でてんやわんやでした。

できるだけ必要な長さを把握してピッタリかった方が良いです。
なかなか長さを把握することが難しいですが。建築時の図面とかあるなら確認すべき。

通線潤滑剤

通線ワイヤーやLANケーブルが少しでも空配管を通りやすくするための潤滑剤。

液体タイプなら布に染み込ませた後に拭いて使うみたい。スプレータイプや泡タイプもあるらしい。
私は室内作業で部屋を汚したくなかったので液体タイプをチョイス。

で、買ったはいいものの使いませんでした。
試しに通線ワイヤー入れたら思いの外順調に入っていきそのまま本線も潤滑剤無しでゴール。

空配管の湾曲具合とかで要否変わってくるので事前に準備するかは難しい所ですね。

ビニールテープ

通線ワイヤーとLANケーブルをつなぐのに使います。

気の利いた通線ワイヤーであればワイヤーと本線を繋ぐ「牽引線」と呼ばれる専用のケーブルが付属してきますが、牽引線を巻いただけでは接続に心許ない。

上からビニールテープで巻いてあげると強度がだいぶ上がるのでお勧めです。

かしめ工具

LANケーブルの両端にコネクタをとりつける際にかしめる(締めて圧着する)加工のための工具。
素手ではできないんだろうかと思いつつ失敗したくないので購入。

ケーブルの切断のための工具と、コネクタに接続するためにケーブルの被覆を向いて芯線を出すための皮むきのための工具も必要。

私は全部の機能を兼ね備えたやつを買いました。

皮むきは失敗することめちゃくちゃ多かった。
ちょっとの力加減で芯線まで傷つけてしまうので、わざわざコレ使わなくても表面薄く傷つけられる工具ならなんでも良い。
カッターとかのがやり易いかもしれない。

ニッパー

LANケーブル切断はかしめ工具についた切断機能でいけるけど、皮剥いで芯線を出してコネクタを付けた後に余分な銅線のカットするとか細かい切断作業に必須。

私は事前に用意しなかったので慌てたものの、妻のハンドメイド用ニッパーを拝借して事なきを得ました。

ペンチ・やっとこ

挟むやつね。これもコネクタ(ロードバー)をつける作業で芯線を引っ張りだすのに使う。

なくても素手でいけないこともないけど、あっても指先痛くなる程度には辛いので用意すること推奨。

ニッパーとセットで揃えましょう。

目打ち(先端が尖った金属のなにかしらの棒)

コネクタに芯線を通す際、芯線のより(ぐねぐねしているので)をまっすぐに戻すのに使います。
この作業がまじで面倒くさい。

より戻し専用の工具も売っていますが、その辺の目打ち(100均でも買えます)で代用できそうなのであれば良い。

私は素手でやりましたが指先痛くてこの作業が一番つらかったです。
途中あまりにも指が痛かったので妻のお菓子作りで使っているチョココロネ型までに手を伸ばす始末でした。(当然うまくいかず)

テスター

LANケーブルが正しく通信できるか確認するやつ。

あった方が良いんでしょうが今回は接続点が2カ所だけで少ないってこともあって私はパス。

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準備するだけでも大変

平日の夜にリビングでVODを見ていた際のふとした思い付きからDIYを実施することに。

有線LANケーブル敷設するための準備だけでぐったりですが、
ネット通販で一通り材料と工具を発注し終わったので後は届くのを待つのみ。

DIY実施したら報告したいと思います。→実施しました!

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