顎変形症の術前矯正で大変なのは食事と歯磨き!【治療費も公開】

歯列矯正治療健康・病気
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深く考える事なく顎変形症の外科的矯正術を受ける事にした匿名あざらし@sesameazarashiです。

顎変形症の手術は治療を決めて即実施とはいかず、手術前後に数年計画の歯の矯正治療を実施していきます。
会社員であれば通院治療で平日の日中に時間をとられるのはできるだけ避けたいところ。

当時のことを振り返りながら、術前の歯列矯正の治療の流れや正味でかかった費用をまとめてみます。
結構な頻度で通うことになるので、これから治療を検討されている方の計画立ての参考になれば幸いです。

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顎変形症の術前矯正治療の流れ

匿名あざらし(@sesameazarashi)が経験した術前治療の流れを振り返っていきます。
記録をとっていない部分もあるので全体的にざっくりと。

繰り返しですが、個人毎に治療計画の細部は変わってくるはずなのでしっかり理解しておきたい人は主治医の先生に確認をとることをおすすめまします。

矯正歯科でのカウンセリング

矯正歯科で顎変形症の話を聞き、治療を勧められる事からスタート。

カウンセリングでは、矯正のざっくりした治療計画を確認していきます。

例えば抜歯をして矯正するのか、そのまま矯正するのかとかね。
治療期間や完了後のイメージも少しずつ違ってくるので、気になることがあれば最初に質問します。

私が通っていた歯科クリニックではコンピュータを使って顎変形症の治療後の予想イメージ写真を見せてもらえました。

口腔外科で病名診断をされ、正式に治療開始

矯正歯科にてレントゲン撮影や口腔内写真撮影をされたあとに紹介状を頂き大病院の口腔外科へ行きます。私の場合は大学病院の口腔外科。

外科的矯正治療に手術をお願いすることになる病院です。
街の歯医者だけでは当然ですが手術までは実施できないので、こういった大きい病院の先生と歯科医が連携を取りながら治療を進めていくのです。

口腔外科でも顎変形症であると無事?に診断されて、保険治療が可能であることや手術内容、手術のリスクといったの説明を受けます。

その後、それぞれの医院で同意書を記入して正式に治療の開始。
私の場合は手術の18ヶ月前ぐらいに治療スタート。つまり術前の歯列矯正を1年半ぐらい行っています。

治療全体の大体のスケジュールもこの頃に案内されます。
術前矯正の進み方次第で若干ぶれる事はあるらしいですが大きくは変わらないと。
実際私の場合も1年半術前治療の計画でその通り進んでいきました。

スケジュールの都合がつきにくい会社員の場合はこのぐらいの早い段階で手術日程について関係周りとの調整を始めるのがおすすめ。

入院準備で手術前1カ月間は病院通いが増えることと、退院後の自主療養まで考えると手術後1カ月間は休養するとみて調整した方がいいですよ。
盆、正月とゴールデンウィーク、最近は秋のシルバーウィークとありますから、手術日を連休前に持ってくるのがおすすめですね。

私の通っていた口腔外科では手術の1年前から仮予約が可能、手術日の最終的な確定は手術の一か月前でした。
また、夏季休暇(お盆)は学生の需要が多いこともあって避けてほしいとの打診もありましたね。

安心して治療を受けるためには信頼できる歯科選びが重要

手術自体は口腔外科で行いますが、口外と歯科が連携して治療を進めていくのが顎変形症治療です。

といっても、普通に生活していて口腔外科のお世話になる機会なんてそうそうない。
一般人としてはネットの口コミとか知人伝手に評判を調べる事ぐらいしかできません。また、口外の中でも手術を担当する医師が複数いれば、誰になるかは運です。

信頼できる手術病院選びの鍵は一般歯科選びだと思います。

矯正歯科が併設された一般歯科であれば、クリニックの雰囲気や長く付き合うことになる矯正歯科医を直接自分の目で確認できます。

そして歯科医院から口腔外科に紹介状を書いてもらうときは担当医バイネームでした。(クリニックや歯科医師毎に進め方も変わってくると思いますが)

自分で選んだ歯科で話したことのある歯科医師が選ぶ医師に手術してもらった方がなんか安心できませんか?
なにもないところからこれから治療を検討されている方は、信頼できる歯科医院選びから始めるのがおすすめです。

矯正歯科併設の一般歯科で、自費治療のアピールが強くないけど自費治療が繁盛しているような歯医者がおすすめ。そして、一般歯科の保険治療であっても治療が丁寧なところ。

丁寧かどうかは、治療を予約して数回通えばだいたいわかる。
私が考える良い歯医者は、予約1件(患者1人)に対して予め確保する治療時間が長く、予約していった当日に意味なく治療を待たされることがない歯医者です。

18か月間の矯正歯科での術前矯正

手術までの1年半の期間で、粛々と歯列矯正を進めていきます。

治療の段階にもよって少しずつ変わってきますが、18カ月を平均しておよそ1.5回/月のペースで通院しましたね。もっとも、歯列矯正は個人の歯並びや顎の状態により治療回数や内容が大きく変わってきそうですけど。ちなみに私は下顎の手術(下顎前突、要は受け口です)でしたが、矯正はもちろん上下とも行いました。

治療が進むにつれて噛み合わせはどんどん悪化

術前矯正で重要なのは、手術で骨切りしたあとをターゲットにした矯正であることです。
これがどういうことかというと、通常の矯正と違って治療が進むほど噛み合わせが歪になっていくんです。

最終的に顎の骨を切りとって顎位置を調整するので、そのタイミングで良い噛み合わせになるように術前矯正をしていきます。

顎変形症と言えどこれまでの人生を一緒に歩みそれなりに馴染んできた噛み合わせが
少しずつ変わっていく。
やってみると分かりますが、噛み合わせが変わっていく、それも治療を進めるにつれてどんどん噛み合わなくなっていくことのてめちゃくちゃストレスたまります

歯列矯正は痛いし見た目も悪い。でも本当に大変だったのは食事と歯磨き

装置によって口腔内環境も大きく変わってきます。

普通の歯の矯正と同じくワイヤーやブラケットが口の中をひしめいていますので当然見た目は最悪です。
それに加えてゴム掛けが始まるともっと最悪。口開いたときにゴムが「びよーん」て。

「ゴム掛け」とは、1センチ弱のシリコン?ゴムを上下のワイヤーとブラケットにひっかけて、ゴムの力で牽引することで噛み合わせを調整する治療のことです。術後矯正ではより頻繁に行います。

知らない人が見ると明らかな違和感が出るのはゴム掛けしているときかな。営業職の方なんかは大変かも。

ワイヤー使って矯正するので、定期調整後など痛いときはそれなりに痛いです。
痛いときは一時的に食欲なくなるぐらいには痛い。

痛みでいうと、奥歯の間に小さいゴム(セパレートリング)を挟んで無理やり隙間を開ける作業が手術前では一番痛い。

ダイレクトに歯にストレスがかかる、かつ大きい歯だからなのか想像よりは全然痛かった。隙間が空いてくると食べ物が挟まったりして、それでまた痛くなるの悪循環にイラついた覚えも有るなあ。
ちなみに手術(正確には手術後)は比べ物にならないぐらい痛かったので今思えば大したことないですが。

セパレートリングで隙間を開けたところにパラタルアーチを上顎に装着した後は、元から舌が大きめだったこともあり慣れるまで舌の置き場にすごく困りました。

「パラタルアーチ」とは歯列の内側から圧力をかける装置です。歯列を広げることで歯を動かす余地を作るらしい。

物理的にスペースがないから装置に舌があたって常に跡がついた状態に。
痛みを感じることも多々あってすごくストレスでした。
術前矯正の終わり際、この装置が外れた時が矯正治療通して一番うれしかったかも。

見た目も悪いし痛みもそこそこありますが、やっぱり一番大変だったのは食事と歯磨きです。

ブラケットとワイヤーが張り巡らされた口腔内では、とにかく食べ物の破片が挟まります。ありとあらゆる隙間に入り込む。

気を許した相手であればなんてことないのですが、会社の同僚やお客さん前で食事をするのを避けるようになりました。
恥ずかしさももちろんあるのですが、現実的な問題として食後の歯磨き時間確保が大変です。
特に会社での昼食は時間も限られているので大変。

矯正治療を始めた以降は常に歯ブラシグッズを持ち歩くようになりましたね。
歯磨き問題は、手術を挟んだ後数年間も付き合うことになります。
この機会にお気に入りの歯ブラシを見つけておくといいです。

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口腔外科での術前診断

矯正歯科と並行して口腔外科へも通います。

こちらは頻度少なく数カ月にまとめて数回といった感じです。毎度次回予約を取りますがあまりに先過ぎて忘れそうにぐらい。

診察内容は矯正治療の経過確認や検査、口腔内撮影とか。
検査結果だけ聞きに行くみたいなケースも何回かありました。

よく覚えてないが正直なところですがそれぐらい大した事はしません。術前は。

どっちかっていうと、矯正歯科側と口腔外科側それぞれから文書を預かり相手先に持ち込む伝書鳩的な役割の方が強かったです。
レントゲンやカルテを医療機関跨いで使えるようになればいいのに。

術前診断をしていく口腔外科の先生は手術の執刀医のはず。
術前のうちにたくさん話をきいて信頼関係を築いてください。これ結構重要です。

もちろん執刀医の指定なんかはできませんので、やっぱり重要になってくるのが矯正歯科選びだと思います。
私の場合は信頼できる矯正歯科の先生から紹介された口腔外科の先生だったので、最初から不信感とかは全くなし。

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手術直前の術前検査

手術一ヶ月前ぐらいから慌ただしくなります。

矯正歯科・口腔外科ともにレントゲン撮影や口腔内写真撮影はもとより、この時期の歯列と噛み合わせをもとにして手術直後に利用する新しい装置の作成が行われます。

歯型をとったりなんやかんやで一ヶ月で3回ぐらい矯正歯科に通ったかも。
社会人の方は仕事の調整大変ですが頑張ってください。

手術日前後一ヶ月(2ヶ月間)は繁忙期を避けるスケジュールをたてることが重要です。

口腔外科では直前の血液検査や手術に備えた自己血採取(貯血)を行います。手術の一週間前ぐらい。手術中・術後に血液不足となる場合に利用するそう。

私の場合は血の気が多いのか結局使いませんでしたけど。400ccほど抜かれるので献血で慣れとくのも手かもです。病院によってはしないところもあるのかも。

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術前治療にかかった費用と通院回数

矯正歯科での治療にかかった費用、通院回数

通院回数約25回
治療費実費約130,000円

健康保険がきくので一回一回の費用は大したことありませんが、回数が多いのでまとめてみるとそこそこの金額です。

一回の治療でかかった費用の最高は16,282円でした。3割負担素晴らしい。

口腔外科での治療にかかった費用、通院回数

通院回数約12回
治療費実費約65,000円

こちらも一回の費用に換算すると矯正歯科と同じぐらい。
術前検査がはじめると通う頻度、検査の数が増えます。

医療費控除を使って所得税の還付も狙える

確定申告する手間はありますが、医療費控除を受ければ所得税の還付も狙えます。

所得税は個人の収入状況によっても変わってくるの還付額はなんとも言えませんが、私の場合は年間医療費15万前後で5,000円は還付があるイメージです。

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