新生活にも慣れてくる5月も終わりの頃、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
新社会人であれば、一通り仕事にも慣れてくる頃か、企業によっては配属が決まり生活圏が決まる頃かもしれません。
そんな新生活を東海圏で送る方の中でも、更に近鉄電車で通勤・通学される方向けにちょっとした知恵を。
近鉄電車の定期券はKIPS ICOCA定期券を選びましょう。
近鉄電車とは
関西では馴染み深い近鉄電車:近畿日本鉄道は、名古屋まで乗り入れがあります。
東海道新幹線に比べるとだいぶ時間がかかりますが、名古屋〜難波まで安価に行き来するならば選択肢に上がるかも。
伊勢神宮へのお参りなどにも活躍する近鉄名古屋線ですが、関西方面、特に三重方面への通勤通学に使う愛知県民は多いことでしょう。
愛知近郊住民でこれからの通勤通学が始まる皆さんへ先に言っておきますが、
近鉄電車の定期券は(2018年現在)基本的にはクレジットカードによる購入ができません。
ポイントうまうま~ってのもクレカ購入のメリットですが、この時代に現金を用意するのが単純に面倒。
例外は近鉄発行のKIPSクレジットカードのみも、、
ただし、例外的にKIPSクレジットカードであれば定期券購入に利用できます。
KIPSとは
KIPSとは、近鉄グループが展開する自社ブランドです。
クレジットカードもありますしポイントカード機能のみバージョンもあります。
カード発行会社毎に「KIPSなんとかカード」と色々な種類があるわけです。
というか多すぎてわかり辛い。
クレジットカードが本当に欲しい必要であれば、どこのカードでも特典だいたい似たり寄ったりなので好みのブランド券面で選べばOKです。
ただし、定期券の支払いだけのために作るのはちょっと気が引けます。
なんといっても特典がしょぼい。近鉄商圏で買い物たくさんするような方であればなんとか活用できそうですが、そうでないとポイント還元率が微妙。
そもそも東海圏で暮らしていると近鉄系列店で買い物する機会が少ないので正直厳しいです。
仕事帰りに百貨店は寄り辛いですし、ゲートタワーもできて名古屋高島屋でだいたい事が足りてしまう。
というか百貨店に行くこと自体多くないですしね。ちょっとした買い物であればAmazonや楽天で通販だし。
で。
KIPSクレジットカードの詳しい解説は公式に任せるとして、
今回取り上げるのは「キャッシュ購入だけどお得に近鉄電車定期券を購入する方法」です。
近鉄電車のICカードの選択肢について
交通系ICカードの相互利用が可能となった現在、電車に乗ることだけならSuicaを始めとしてメジャーどころのICカードはなんでも使えます。
通勤通学で定期券として使うなら以下の3つが事実上の選択肢。
ICOCA定期券(こどもICOCAなど含めて)
ICOCAとは、JR西日本発・関西の私鉄を巻き込んで幅広く利用されているICカード乗車券です。
(参加している鉄道であれば)各社でそれぞれのICカードを持たずICOCA一枚に鉄道会社をまたいで定期券を載せれるようになっています。
名古屋市営地下鉄も見習ってほしい。
もちろん近鉄もICOCAに定期券を載せられます。これがICOCA定期券。
ICカードの近鉄定期券としてはこれが一番メジャーなのかな。
KIPSクレジットカードであればカード払いも可能なはず。
KIPS PiTaPa
同じく近畿圏では後払い(ポストペイ)式のICカードとして有名なPiTaPaカードと連携するのがKIPS PiTaPaカード。
月間の利用回数によって後から割引が発生します。
通常の定期券とはちょっと違う仕組みです。私は利用した事がないので割引率までは良く分かっていないのですが。
後払い式電子マネーに近い感覚のようで、近鉄電車利用でポイントも溜まるとのこと。要は電車に乗れるIDとかQUICPayみたいな。
KIPSクレジットは近畿圏では幾分か使い易いはずなので、関西在住者は使えるのかも。
名古屋で生きていくならメリット薄いのでやめましょう。
KIPS ICOCA定期券
最後は私のおすすめ。
KIPSポイントカードを定期券と連携させた、KIPS ICOCA定期券。
名前の通り、定期券機能を始めとしたIC乗車券部分はICOCAそのままです。
これに、KIPSポイントカード機能を合体させたものになります。
こうなると普通のICOCA定期券の存在意義がないですね。
大前提:とりあえずKIPS ICOCA定期券を選ぶ
定期だけで種類ありすぎ。
私も最初に定期券を買うときにはなにがなんだかでした。
よくわからずICOCA定期券を使っていた時期もあります。
これに名鉄連絡定期とかまであるっぽいけどそちらはギブアップです。
ここまでを前置きとして、現金で仕方なく買うならKIPS ICOCA定期券がお得だよって話が本題です。
他社連絡定期とかで割引があったりするならそっちの方がいいかも。
KIPS ICOCA定期券なら現金購入でも0.5%分のポイントがついてお得
KIPS ICOCA定期券はポイントカード機能を搭載しているので、近鉄系列店で買い物した際に提示すればポイントがたまります。これはあたりまえ。
ちなみに溜まったポイントは1ポイント1円として利用できます。
そして、KIPS ICOCA定期券を現金で定期券を購入した場合にも200円で1ポイント付与の対象になりるのです。
もちろん継続利用の場合もポイント付与の対象です。
還元率は0.5%と正直しょぼいっちゃしょぼいのですが、定期券の購入時の金額を考えると0.5%といえども馬鹿にはできません。
長距離だったり半年継続だったりとそこそこが金額が大きくなります。
例1:近鉄名古屋-桑名 通学半年の場合
例えば、桑名から近鉄名古屋まで高校生が通学すると、
半年で26950円、0.5%分で135ポイントがたまります。
ペットボトルのお茶が買えるかどうかです。このあたりだと正直どうでもいい気がする笑
例2:近鉄名古屋-桑名 通勤半年の場合
同区間で通勤半年なら450弱のポイントになります。
ちょっとメリットを感じてくるラインかな。
例3:近鉄名古屋-近鉄四日市 通勤半年の場合
三重県最大の繁華街、四日市と近鉄名古屋間の通勤なら半年分で500ポイントオーバー。
年間で見ると1000ポイント=1000円以上になるので十分にメリットあり。
なんと言ったって元手が0で実施できるポイ活ですからねー。
普通に現金でICOCA定期券を購入してたら発生しないポイント=お金なのです。1ポイント1円でできるので。
現金でICOCA定期券を購入する予定であれば、代わりにKIPS ICOCA定期券を選んでおいてデメリットはないと言ってよいでしょう。
個人的には、券面に限ってはKIPSの緑色よりICOCAの水色の方が好きですけど。
たまったポイントはコンビニで消費
1ポイント1円で使えるKIPSポイントですが、気になるのはポイントの出口戦略。
私のおすすめは駅構内のファミリーマートで消費ですかね。
コンビニで使えるのはすごく便利。近鉄駅中であれば大体使えるので。
もちろん、普通のポイントカード(楽天ポイントとかdポイントとか)と同じく支払いの一部だけポイント払いとかもできます。
使えるのはKIPS提携店のみ
KIPSポイントが支払いに利用できるのはKIPS提携店のみです。
町中のファミマとかでは当然使えませんので注意してくださいね。
KIPS ICOCA定期券の作り方
新規購入は有人窓口がおすすめ
作り方は簡単です。
「KIPS ICOCA定期券作りたいんですけど」と窓口に行けばOK。
無人機でも作れますが、時間かかるので最初は友人窓口がおすすめです。
特に定期買う時期とかめちゃくちゃ並びますからね。後ろに並んでいる人に舌打ちされること必至です。
窓口の近くに定期区間記入フォームがおいてある筈なので準備しましょう。
継続は無人窓口がおすすめ
無人機の詳しい操作方法は公式サイトで画像付きで事前確認できます。
何気に初めてだと戸惑うから良い情報。混雑する時期でなければ無人機でも良いかも。
継続は無人機の方がらくちん。ICカードと現金だけ用意すればOKです。
ポイント確認はKIPS WEBサービスで
1%ポイントがついたかは、KIPS WEBサービスで確認しましょう。
前時代的なWEBページですが間違いなく公式です。笑
ポイント確認のほか、キャンペーンへの応募も可能です。ただ近畿圏対象が多い印象。
私は滅多に見ません。メールアドレスの登録をしておけばポイント有効期限前に通知されますので、それで十分。
その他注意点など
ポイント付与のタイミングは翌月以降
ポイント付与まではしばらくかかります。
月末締めの翌月のどこかで付与だった気がします。最大二ヶ月ぐらいかな?
このあたりシステムがいまいちですねー。
忘れた頃に付与されるので、半年毎ぐらいにコンビニ消費をおすすめします。
ポイントには有効期限があります
KIPSポイントは1月1日~12月31日の期間を1年として、翌年まるまるは有効期限内、その次の年の1月15日に期限切れになります。
定期を買うのはだいたい3月/9月に半年分だと思うので、ざっくり翌年1年以内に使う感覚で問題なし。
名鉄やJRの連絡改札口はICカード一枚まで!*追記有り
近鉄ホーム近くには愛知県民や岐阜県民はお馴染みの名鉄電車や東海道新幹線を含むJRとの連絡改札口が設置されています。
地上に出るために階段を上り下りする必要がなく大変便利ですが、この改札、ICカード2枚での乗り継ぎに対応していません(2018年春現在)。
KIPS ICOCA定期券を利用するならば他方側を磁気定期券にする必要があるかも。
この時代に磁気式とか勘弁して欲しい。遅れすぎ。
鉄道会社を越えて定期券はICカード一枚に統一できると楽なんですけどね〜。
なんならスマホアプリ化も待ってます。近鉄さん。
IC連絡定期券なるものがある模様。
ICカード2枚で連絡改札口を使うのではなく、1枚のICカードに他社の定期を載せられるようです。
KIPS ICOCA定期券にJRや名鉄の区間の定期を載せられれば1枚で済みますね。
反対に、JRのTOICAや名鉄のmanacaに近鉄区間の定期券の搭載も可能だとか。
私は使った事がないので詳しいことが分かっていません。
各社窓口で購入ならばクレカ購入もできるのかな。
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