顎変形症ってなんだ?社会人が顎変形症の手術をすることになった

歯列矯正治療健康・病気
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日本人は歯並びに無頓着だといわれることが多いようですね。

振り返れば子供時代、周りで歯の矯正治療を受けてる同級生を好機の目線で見てたな。
そういえば10代中頃に矯正治療をやりかけて途中でやめた記憶もある。

ぱっと見て歯並び悪いとまでは言われないような歯並びだった私。
妻のすすめでなんとなく歯医者に相談しにいき、よもやあんな診断を受けるとは。

歯医者 < 「顎変形症ですね。年取った時に歯なくなりますよ」

普通のサラリーマンの私が顎変形症の治療をした経緯をまとめてみたいと思います。
これから手術を受けようと思う方の参考になれば。

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顎変形症の外科的強制治療とは

顎変形症ってご存知?

顎変形症という病名を知っていますか?
要するに顎の形おかしいよってことなんですが。

私は聞いたこともなかったので診断名がついたときはびっくりしました。

私の場合は顎変形症の中でも下顎前突の診断、つまり受け口です。
下の歯と上の歯が噛み合う部分で下の歯が前方に出ている(およびそれが顎の形状によるものである)と、この病名らしい。

外科的矯正治療とは手術のこと

歯の矯正(歯列矯正)っていうと金属の装置(ブラケットと言います)をつけて数年がかりで少しずつ矯正していくイメージがありますよね。

私の場合の治療でももちろん歯列矯正を行いましたが、それにプラスして顎の手術をしました。
骨を切る手術なので「骨切り術」とも言うらしいです。

説明が難しいんですが、要するに下あごが出ている部分は骨を切って引っ込ませるしかないってことらしい。

手術で骨を切って顎の形を整えてから歯の矯正なんだ~って思う方、違うんです。
手術前に切った後の顎の位置を想定して上の歯と下の歯の矯正を始めるんですよね。。

上下独立で治療を進めておいて、手術で下あごを切って位置をずらすとびっくり。上下の歯がうまく噛み合うと。

私も最初説明聞いたときはんなアホなって思いましたが、実際この流れで治療終わりました。笑

まあ術前の矯正も結構期間長いし手術直後に繊細な矯正金具の調整も無理だったのでこの方法が現実的だったんだなって感想です。

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サラリーマンが顎変形症の手術を受けられるか?

一番のネックは時間的拘束

まず考えなければいけないのが手術に伴う入院ができるのかってこと。

私の場合は2週間の入院と、2週間の自宅療養ののち職場復帰でした。
どんなに頑張っても1カ月弱は職場復帰は無理なんじゃないかな。

盆や正月、ゴールデンウィークに重ねたとしてもせいぜい1週間と少し。
積みあがった有給を消化できる良いチャンスと考えて思い切るしかないです。

ちなみに1カ月という期間は、あくまでデスクワーク中心の私が職場復帰に要した時間です。
復帰時点で顔の腫れが完全に引いた訳ではなくて、人目で見て腫れ感が引いたのはもう1カ月ぐらい経過した後。

人前に出る仕事の人はもう少し期間長めに見た方が良いかもしれない。

ちなみに、顔の腫れが引いた後でも矯正用のブラケットはついたままだし、顎間固定用のゴムが上下のブラケットにかかっていたりとお世辞にも見栄えは良くないないのでご注意を。

通院の治療時間も地味に辛い

手術前・手術後と歯科医院に定期的に通う必要があることも忘れずに。
月一回とかの頻度で通います。

土日に予約が取れればいいですが、場合によっては予約いっぱいで平日仕事調整したりもありました。

金銭的負担は驚くほど少ない

外科手術は健康保険適用可能かつ高額療養費制度適用なのでびっくりするほど費用かかりません

高額療養費制度で限度額を超えた分は自己負担0です。
事前に限度額認定証を健康保険組合に発行してもらっていれば、治療費を窓口で清算する際に限度額からの超過分を自己負担する必要すらありません。

自己負担額は個々人の収入にもよりますが、私の場合は当時の年収500万ちょっとで2週間の入院費(食事等含めて)が窓口での支払いが9万6千円程でした。

顎変形症 入院 費用
実際の領収証。総点数101299点(1点10円なので100万円超)に対して自己負担は10万円以下。

そして素晴らしいことに。
手術を伴う歯列矯正治療の場合は矯正治療自体も保険適用になります。

これがまじででかい。
普通歯の矯正って自費ですからね。100万以上かかるイメージ私もありましたけど、そのまんま3割負担で行けるのでだいぶお得です。

私の場合は金銭的な負担は全然気にならなかったです。
会社から入院見舞い金とかまで降りてホクホクしたりね。

余談ですが、私の会社は入院による有給消化の多さにも関わらず人事考課影響なし!素晴らしい。

めちゃくちゃお得な高額療養費制度の落とし穴がある

高額療養費制度を活用する場合は手術入院するタイミングが重要です。
入院が月を跨ぐ場合は各月毎に上限が計算されます

月末入院で翌月の月初退院、入院期間が半々で2か月に跨る場合とかは、月毎の上限の2倍かかってしまうケースも考えられる。

同じような話で、限度額の計算は同じ病院でも受診する科ごとに行われます。

私の場合は入院中に鼻に違和感を感じて耳鼻科にかかることがあったのですが、この場合の受診費は追加で限度額とは別に払っています。
もちろん3割負担なので微々たるものですけどね。

地味な問題は食事。口の中はごちゃごちゃ

職場復帰して仕事も普通にできる。
顔の若干の腫れこそあれど会話も問題ないので営業トークも問題なし。

ですが口の中はごちゃごちゃなんです。
矯正装置が上下の歯についているのはもちろんですが、上下の顎間にゴムをかけて固定してたりすると見た目からして結構やってる感あります。

でも間近で口の中見られるとちょっと引かれるかもってのは割とどうでもいい。

一番の問題は食事です。

会社の昼休憩中においしいお店にランチ行こうとかがしばらく無理です。

ブラケット(矯正装置)がついているので、どうしても食べカスが口にたまる。
しっかり歯磨きして、終わった後にゴムかけの作業とかもやってたりすると、会社の昼休憩1時間とかあっという間です。

歯磨きをしっかりしておかないと、午後の打ち合わせ中に口から食べかすとか出てきますからね(実体験)

歯磨きの大変さから人前で食事とるのが億劫になること必至です。

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顎変形症の手術を受けることにした!決めては?怖くない?

30代を手前にして急に現実的になった歯の矯正治療。
多分このチャンスを逃したら一生矯正する機会なんかない。

一番の決めてはやっぱり費用の安さかな。
健康保険適用治療になることで自己負担が本当に少なくて済む。

そういったことをぐるぐる検討した結果、思い切って手術と矯正治療を受ける事にしました(もう治療終わってるけどね)。

真面目な話をすると信頼できる歯医者の先生に出会えてそこで治療を勧められたからってのもあります。

歯科業界の関係者の話では、歯医者の保険治療って驚くほど儲けが出ない。
だから少しでも自費治療、セラミックの歯とかインプラント治療とかに誘導しようとする。

そんな歯科医院側から「保険適用になるから仕事の調整がつくなら手術すべき」と話を頂いたことを冷静に考えると。
せっかくの機会、男なら乗るしかないでしょう。

歯医者 <「歯並び悪いと今は良くても、年取った時に歯なくなるよ」

歯医者 <「僕はこの歯並びで60歳で歯が残ってる人みたことないな~」

と半ば脅し気味に言われたことにビビったのもありますが。

ともかく色々考えて顎変形症の手術を受ける事にした私。
当時は手術が怖いなんていう感情は全くなくて、とにかく費用面で有利ってことで頭がいっぱいだった気がする。笑

実際に手術してみて、軽いノリで決めたことを後悔するんですけどね~。
(治療自体は無事終わって綺麗な歯並びになりましたとさ)

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